借金返済から抜け出したい
借金返済は家族の問題です。だから親子が様々な意見をぶつけ合いました。主に拳で。一番下の弟を砲撃代わりに使用し、結果としてその弟が襖に頭から突き刺さったところで、眼が覚めました。何をやってたんだろう、僕ら家族は……。借金返済のために節約を叫びまくらなきゃいけないこの状況下で、無駄にカロリーを消費し、さらに無駄な損害まで家に与えている。第一に考えるべきは借金返済のはずだ。いざと言う時、これじゃ家が売れないじゃないか! あれ? ウチって借家だっけ?とまぁ、よくよく考えると、僕は意外と自身を取り巻く環境を知らない。借金返済の事意外は。この家が、持ち家なのか借家なのか。仮に持ち家なら、地価とかはどのくらいなのか?いい感じに売れるのか?補修箇所を考えた場合、その対費用効果はいかほどか?売却金額は借金返済の金額にとどくのか?生まれ育ったこの家には愛着があるけど、内臓を売れってレベルになったらもう躊躇しない。命と借金返済が最優先。いやいや、そもそも金融業者がそこまで怖いかどうかも、実はよく分からない。あくまでTVのイメージが大きいし。それより借金返済を何とかしたい。
そんなわけで借金返済をよりよく考えるためにも、色々と調べてみた。債務整理とか、特定調停とか、民事再生とか、自己破産とか……その他諸々。まず最初の二つは定期収入があって、3年で借金返済の目処が立つ人のための仕組みらしい。つまり現状では無関係。そして三つ目は定期収入があるけど、借金返済なんて出来そうになくて、破産寸前の人用。これもウチには無関係。定期収入がないから、この時点で自己破産しか残ってない。父よ、真面目に働いてくれ。運に頼らないで。そして、借金返済を完済してくれ。自己破産かー。どんなモノなんだろう? ちょろっと調べただけだし、まだよく分からない。でも借金がなくなるならいいか。本音は誰かに借金返済の相談をしたい。借金返済地獄から救済してくれ!でも、先に挙げた知識も微妙に間違っているかもしれない。自信は、実はあんまりないんだよね。
だって、本屋で長々と立ち読みしていたら、店員さんの顔があからさまに嫌そうで、そそくさと帰ってきちゃったんだ。でも、市立図書館は遠いし。学校の図書館に、借金返済の効率化とか自己破産とかについて書いてある本、あるかな?そこまで考えて、ふと思ったんだけど僕ら一家は現在4人家族。構成は、父と僕と弟二人。男ばっかりで、育ち盛りもいるから、確かに食費はかさむ。その辺は買い物をしているからよく分かる。当然、借金返済にも影響してくる。そして父は数ヶ月、正確には7ヶ月前に、会社をクビになっている。まぁ、半年と少しです。そこで根本的な疑問なんだけど、なんで借金がゼロ7桁ってレベルになるの?インパクトが強すぎたり、最近は慣れないバイトに疲れて、まずそこを疑問に思わなかったけど……おかしくない?貯蓄だって、多少はあったはずだし? いや、僕らが大学生にならないと引き落とせない仕組みのとかも、あるみたいだけどさ。それでも基本的な生活費だけなら、何千万もの借金にはならないはず。利息? さすがにそこまで増えないと思う。「借金の額が異常なモノだと思うんですけど、何でこんな額に?」「ん? あぁ……会社を辞めて、暇になったからな。少し嗜んだわけだ。アレを」僕が家族会議を開いて、借金に関する疑問をぶつけると、父は苦笑しつつそう言った。ついでに、手はくいくいっとリズミカルに動いている。ドアノブを回すように・・・。えーっと、それはつまりアレですか? 会社に行っているはずの時間を、全てパチンコで過ごしたと?「なかなか上手く行かなくてな。玉がすぐ底を尽くんだ。はっはっは」「笑い事じゃないでしょ!?アンタって人はぁー!借金返済の事は考えてないのか?」「なっ! また親に手を挙げるのか、お前は!」「説教を口に出来る立場か、この借金親父! ホントに駄目すぎるよ!?」もうこの借金返済問題を何とかしえくれ。
第二次家族戦争が勃発いたしました。
停戦交渉は難航し、冷戦状態に突入いたしました。
家内の体感温度が、約四度ほど低下いたしました。
我が父ながら、何て器量の小さい人だと思います。
借金返済日記9日目:収入……特になし。やはり借金返済の有効打は見つからない。
特記事項:襖に続き、皿2枚と障子一枚が再起不能となる。
現在の状況:何かもう、何だかもう……やってられない。
借金返済が、日に日に遠ざかっていく。もしかして、これが絶望……?